2024/12/13(金)
【股関節の可動域制限が腰痛に与える影響】
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【股関節の可動域制限が腰痛に与える影響】
身体の構造的な連動性や、運動力学の観点から股関節の動きが制限されると、その負担が他の部位、特に腰椎(腰部)に負担がかかり、腰痛が発生しやすくなります。
1. 股関節と腰部の連動性
股関節と腰椎は密接に関連しており、骨盤を介して連動します。この連動性により、正常な動作ではこれらの部位が協調して動きます。
股関節の役割: 股関節は骨盤の動きを制御し、歩行、屈曲、回旋といった日常的な動作をサポートします。
代償動作: 股関節の可動域が制限されると、腰椎がその動きを代償しようと過剰に動くため、腰部に不自然な負荷がかかります。
2. 腰痛の具体的な原因
(1) 腰椎の過剰な屈曲や伸展
股関節が正常に動かない場合、腰椎が代償的に屈曲や伸展を強いられます。
例: 前屈動作: 股関節が硬いと、体を前屈する際に腰椎が過剰に曲がるため、腰部の筋肉や靭帯に過度の負荷がかかります。
影響: 椎間板への圧力が増加し、腰椎椎間板ヘルニアや椎間関節症(関節炎)のリスクが高まります。
(2) 骨盤の不安定性
股関節の可動域が制限されると、骨盤の動きが正常に行えなくなります。
骨盤前傾や後傾の強化: 不自然な骨盤の傾斜が腰椎に負担を与え、慢性的な腰痛を引き起こします。
腰部伸筋群の緊張: 腸腰筋や大殿筋の不適切な働きによって、腰部の筋肉が過剰に緊張し、痛みの原因になります。
(3) 股関節の回旋制限によるストレス
歩行やランニングの際、股関節の回旋が制限されると、腰椎がその動きを補うために無理に回旋します。
椎間関節へのストレス: 腰椎は回旋に適していない構造のため、関節が損傷を受けやすくなります。
3. 関連する筋肉の影響
(1) 股関節屈筋群の緊張
腸腰筋の過緊張: 腸腰筋が硬くなると、骨盤を前傾させ、腰椎の過伸展(反り腰)を引き起こし、腰部に負荷をかけます。
(2) 股関節外旋筋群や内転筋の硬さ
梨状筋や内転筋群が硬いと、股関節の動きがさらに制限され、腰部の代償が強くなります。
(3) 大殿筋やハムストリングスの弱化
股関節伸展筋群の弱化は骨盤の安定性を損ない、腰椎への負担を増大させます。
4. 長期的な影響
股関節可動域制限が腰部に与える影響は、慢性的なものになる可能性があります。
筋膜の硬化: 股関節の制限が長期間続くと、筋膜の硬化が進行し、腰痛が慢性化します。
運動機能の低下: 動作全体が制限され、姿勢や歩行パターンが悪化し、さらに腰痛が悪化する悪循環に陥る可能性があります。
結論
股関節の可動域制限は、腰椎の代償動作を招き、腰痛の原因となります。この連鎖を断つためには、股関節の柔軟性向上、筋力強化、および体幹の安定性を高めることが重要です。
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