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腰部のレントゲン検査について

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今回は腰部のレントゲン検査についてお話していきます。

腰痛になり、まず整形外科に行った場合、レントゲンをとることが多いかと思います。
レントゲンをとると何がわかるのかといったことをお話します!

レントゲンはX線検査とも呼ばれます。

X線像は骨の状態を確認するには撮影が簡単で最適です。
しかし、腰部疾患には骨には以上が無いものも多く、この骨の構造変化が病因なのかどうかの判断には、
病歴やその他の症状を統合して考えます。

重篤な脊椎病変の可能性や、神経根性疼痛が疑われればMRIを追加されることが多いです。

レントゲンを読影・診断することは医師のみしかできませんが、医師がどのようなポイントを診ているのかを知ることが重要かと思います。
今回はその参考にして頂ければと思います。

単純X線撮影正面像

・腰椎は真っ直ぐにのびている。これが曲がっていたら側弯症です。
側弯症を確認

・5個の椎体があり、一番上が第1腰椎、一番下が第5腰椎です。

・第1腰椎の上が第12胸椎、第5腰椎の下は仙骨。

・第4腰椎と第5腰椎の間の椎間板の高さは、両方の腸骨を結んだ線(ヤコビー線)の高さと同じです。
腰仙椎部移行椎(本来5つの腰椎が6つ存在する形態異常)を確認

・上下の椎間関節の交わる関節面は左右対称で、上位腰椎では垂直であるためよく見えますが、
下位腰椎では関節面が外側に張り出すようになり、第5腰椎と仙骨の間の椎間関節ではよく見えません。
腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症を確認

・メガネのように見える椎弓根は左右対称で下位腰椎になるほどに、左右の幅は広がります。
脊椎腫瘍、脊髄腫瘍を確認

・そこから起こる椎弓は正中で合わさり棘突起になります。
潜在性二分脊椎、脊椎分離症、終糸症候群、側弯症回旋を確認

・横突起は第3腰椎のものが大きく、腸腰筋が左右に付着しています。
腰椎横突起骨折、結核性脊椎炎、腸腰筋膿瘍を確認

・仙骨と腸骨の間には仙腸関節が存在しています。
強直性脊椎炎、血清反応陰性脊椎骨関節症を確認

 

 

単純X線撮影側面像

・仙骨の上面は水平面と30°の角度で前方に傾き、その上の各腰椎は1本のCの字で途切れることなくつながります。
腰椎変性すべり症、脊椎分離すべり症を確認

・第3腰椎上面がほぼ水平になる。
不良姿勢を確認

・椎体は長方形で四隅は丸く縁取られている。これを隅角といいます。
圧迫骨折、変形性脊椎症、強直性脊椎肥厚症、強直性脊椎炎、隅角解離、ショイエルマン(Scheuermann)病を確認

・椎体の中の骨梁は網目状に密に見える。
骨粗しょう症、脊椎腫瘍を確認

・椎体と椎体の間は透けていますが、椎間板が存在しています。つまりこの間隙は椎間板のクッションの厚さを表していて、下に行くほど厚くなり、第4、第5腰椎間が最大となります。その厚さは椎体の高さの3分の1程にもなります。
腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板症、化膿性脊椎炎、結核性脊椎炎を確認

・後方には椎弓根、椎弓、上下の関節突起が見える。
脊椎分離症、腰部脊柱管狭窄症を確認

・棘突起はうっすらと確認することができる。
チャンス骨折を確認

 

 

単純X線撮影斜位像

・椎弓の形をスコティッシュ・テリア(スコットランド原産のテリア犬)の首にみたてます。
脊椎分離すべり症(テリアネックサイン)、腰椎変性すべり症、腰椎椎間関節症、血清反応陰性脊椎関節症を確認

 

 

単純X線撮影側面最大後屈像

後屈では、椎間腔の前方が開き後方が縮みます。
前屈でも後方がのび、前方が縮みますが、正常では決して前方より後方が拡大することはありません。
全体の並びも綺麗なCの字で乱れはありません。
腰椎不安定症、腰椎変性すべり症を確認

 

腰痛のときはずっと寝ていれば良いの?

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腰痛がひどい時は動くことは辛いですよね。

巷では「腰痛の時はじっとしているべき」や、
「痛くても動いた方がいい」など様々なことが言われています。

また、布団の硬さも柔らかい方が良いのか、硬いのが良いのか気になることかと思います。

腰痛と一括りに言っても、その状態は様々です。
なので腰痛のタイプによって対応が違います。

テレビやネットなどで「痛くても運動しなさい」と言っていたとしても、あなた自身の腰痛は動いてはいけないタイプかもしれません。
腰痛のタイプにあった安静と運動をすることが大切です。

今回は腰痛の際の安静はどのようにしたら良いのかを、私なりの意見をお伝えします!

腰痛の改善を考えると運動することが非常に大切です。
しかし腰痛がひどい時は安静が必要です。まずは痛みを少しでも沈めることで日常生活が楽になります。

ただ、いつまでも安静にしていると筋力が落ち、身体機能が低下していってしまいます。
そこで腰痛のタイプごとの寝て安静にしていても良い期間の目安をご紹介します。

◯非特異的腰痛
一般的に傷ついている部位は筋肉や筋膜です。
皆さんも一度は経験のある「ぎっくり腰」はこちらのタイプです。
修復されるのに大体1ヶ月が目安となります。
痛みがある程度強くあったとしても、できるだけ通常通りの日常生活をするようにしましょう。
痛みが強い場合は安静に寝ていても問題ありませんが、期間は2日以内に留めるべきです。

◯腰部関節捻挫
腰にある椎間関節や仙腸関節の捻挫のことを指します。
「ぎっくり腰」の中でも痛みが強く、腰の捻りや反りで鋭い痛みが出現するものです。
関節についている靭帯を損傷しています。修復されるのに約2ヶ月ほどかかるとされます。
初期は強い痛みがあるので、動きたくても動けないことがあります。
この腰痛のタイプは無理して動いてしまうと中々よくなりません。
安静に寝ている期間は2週から長くても1ヶ月にしましょう。

◯椎体骨折(圧迫骨折)
腰部の骨折です。
骨が修復され、硬くなるまでには約4〜5ヶ月かかります。
初期は痛みが強いのでベッド上で安静にするのが良いです。
寝返りでの痛みが軽減してきた段階で徐々に普段の日常生活に戻していきます。
1〜2週間の安静臥床が目安です。

◯腰椎椎間板ヘルニア
腰部の椎間板が破綻し、神経を圧迫し下肢症状(痛み、しびれ)が出現します。
保存療法でのヘルニア自体の消失には長期を要します。
しかし、神経圧迫部分での炎症が鎮静化すれば症状はかなり軽減されます。
中腰姿勢や物の持ち上げなどに注意をして、なるべく早期に日常生活に戻るようにしましょう
長くても安静臥床は3週間までとするべきです。
目安としては仰向けに寝た状態での足の上がる角度が改善しているかをチェックします。

安静臥床のポイント

☆安静期間は短いほど良い
痛みや病気によりやむおえない場合は安静期間を延ばすことは必要です。

☆最も楽な姿勢で寝る
一般的には仰向けになり膝の下に枕を入れると良いです。
横向きであれば膝を曲げその間に枕を入れることをオススメします。

☆布団は適度な硬さに
布団は柔らかすぎるとお尻が沈み込み腰がそってしまいます。
硬すぎると腰が浮きすぎてしまいます。
仰向けに寝て手が簡単に腰の下に入るようだと硬すぎですし、なかなか入らない場合は柔らかすぎます。
布団ですと2枚敷くくらいの硬さが良いです。

☆痛くてもただ楽に寝ていれば良いわけではない
寝ている間も痛くない部位の運動をすることは重要です。
絶対安静ということは腰痛に存在しないと考えたお方が良いです。
股関節の運動と腹式呼吸を使ったインナーマッスルの運動は必ず行うべきです。
できればお尻の筋肉のエクササイズはおこないたい所です。
すると、次第に寝返りが可能となって行くので、起き上がりにつなげていきます。

☆寝返りが簡単になったら動き出しましょう
寝返りが簡単であれば、痛みはかなり落ち着いてきているはずです。
ただ、起き上がるさいは頭の向きとヘソの向きを一致させ、腰にひねりがかからないことが大切です。
心配であればコルセットをつけてから起き上がりましょう。
寝た姿勢から座り姿勢になるまでが痛い場合がありますが、ジワジワ起き上がるよりは一気に起き上がってしまった方が楽です。

☆安静解除後はまずは歩行から
まずは歩くことが良い筋力訓練になります。
意識として大切になるのが、常に空から頭を上方に引っ張られているイメージで、腰を真っ直ぐに伸ばすことです。
ある程度長時間歩けるようになれば、次はスクワットをおこないます。

☆これには気をつけましょう
・座ること
・体を捻ること
・腰をかがめて下の物を拾うこと
・体から離れた物をとること
・腰より高く物を持ち上げること
・低い椅子に座ること
・同じ姿勢を長時間とること
・一般的に行われている勢いをつけて腹筋運動

☆コルセットは必要?
安静の必要のない程度の非特異的腰痛でも、つけることで楽になるのであれば短期間に絞って使用しましょう。
腰椎椎間板ヘルニア、圧迫骨折、手術後は使用した方が良いです。

 

いかがでしたでしょうか?

腰痛に絶対安静はありません!
可能な範囲で普段通りの日常生活を継続することが、腰痛の改善につながります。

日常生活と続けていると、腰痛が悪化の一方の場合は動かすと悪い状態になってしまうタイプの腰痛の可能性が高いです。

少しでもいつもと違う腰痛が出現した際は、甘くみずに是非、ご相談ください^ ^

【症状別】ぎっくり腰・急性腰痛症・腰椎捻挫

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今回は「ぎっくり腰」についてお話ししていきます!

床から物をもちあげた時に、腰がピキッとなった
棚の上に手を伸ばした時に、腰がビキッとなった
などの経験がある方は多いかと思います。

ぎっくり腰とは一般的な呼び方で、正式には「腰椎捻挫」や「急性腰痛症」と言ったりします。

些細なことで起こることもあり、私の場合は自分の足元を見た瞬間に腰がピキッとなりました。。。(汗)

ぎっくり腰と一括りに言っても、その痛みを発している箇所は様々です。
中でも多いのが椎間関節と呼ばれる、背骨にある関節の捻挫です。
(足首の捻挫と同じイメージです)

他には
筋肉や筋膜の断裂、椎間板の損傷、仙腸関節のズレ(骨盤の後方です)などもあります。

一回のストレスで発症するものと、
慢性的に腰部にストレスがかかり続けた結果、発症するものがあります。
前日に運動して、翌日の朝に起きれなくなるなどはこの例です。

特徴としては、腰部に激しい痛みがありますが、レントゲンをとっても骨に異常は見られません。

痛みが尋常ではありませんが、
ほとんどはアイシングや安静により自然に改善するものが多いです。

しかし、中には注意しなければならないものが紛れています。
高齢者の腰椎圧迫骨折や腰椎椎間板ヘルニアの急性症状と紛らわしいものがあります。

痛みの軽度なぎっくり腰はアイシングと安静により、スムーズに治癒します。
痛みが激しいぎっくり腰では鎮痛剤やブロック注射も有効です。
改善してくる過程では立ち上がった際に、一時的に腰が伸びないといった症状が
現れますが、それもすぐに改善されます。

ですが、
ぎっくり腰の中にはクセになってしまい、発症をくり返す例もあります。
その場合は腰以外の部位も含めて、腰部に負担がかかる状態になっていることが考えられます。
例えば姿勢や歪み、腰以外の関節の硬さなどです。

ぎっくり腰が起きてしまうのは、普段から腰部にかかり続けているストレスの影響が大きいです。
なぜぎっくり腰になってしまうのか?なぜ腰部にストレスがかかっているのかを突き止める必要があります。

ぎっくり腰になってしまって動けない場合に有効な
自宅でできるセルフケアの動画を載せておきます。

是非ご覧ください!

ぎっくり腰をくり返すことでお悩みでしたら、
私にご相談ください!

 

 

 

 

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